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NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」放送後の感想と発達障害プロジェクトについて

昨晩、NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」の放送がありました。

リアルタイムで視聴し、テレビ放送終了後のライブストリーミングも視聴しました。

以下、簡単な放送内容とその感想です。

関連記事 >>> いよいよ日曜日放送! NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」

内容1「解明される未知の世界」

発達障害には

「ASD(自閉症スペクトラム)」

「ADHD(注意欠陥多動性障害)」

「LD(学習障害)」

と大きく分けて3つあります。

参考ページ >>> 「理解する ~発達障害って何だろう?~」政府広報オンライン 

今回の「解明される未知の世界」というのは、

「ASDの感覚過敏について」

「ADHDやLD当事者の世界の見え方」

についてでした。

「ASDの感覚過敏について」は、当事者と一緒に街に出て、当事者がどれだけ刺激に晒されているかという解説でした。

一般の人と感覚過敏な人の感じ方の違いを、映像や音声で現していました。

感覚過敏な人はこのように聞こえます、このように見えます、と。

スーパーマーケットを例にして説明していたのですが、これはわたしも常に感じている苦痛でした。

一般の人には聞こえない(意識しない)機械音、蛍光灯の音、周りの人の声。

わたしは、レジの周りが特に苦手です。

たくさん並んだレジの機械音、レジを操作する音、店員さんたちの声、並んだ人たちのざわざわ音。

それらの音がわたしに押し寄せてきて、苦しくなります。

それ以外に視覚も過敏なので、店頭に無数に並んだ商品を意識するとパニックになります。

賑やかな飲食店で、同伴者の声を聞き取れないというのも同じです。

周りの音と相手の声が同化してしまい、会話をするのにとても苦労します。

これは、一般の人は必要な声(音)だけを抽出することができるのに対し、ASDの人はどの音も同じレベルで入ってきてしまうことが原因だと解説されていました。

その他にも「外に出ると景色が眩しくて目が疲れる」など、とてもあるあるな内容でした。

そして、聴覚に関して、「ASDの人が感じるスーパーの音のレベルは一般の人のパチンコ店くらい」という説明。

これはわかりやすくていいなと思いました。

「ADHDの世界の見え方」は、小学生の女の子の授業中の様子でした。

授業に集中したいのに、目に入ってくる他のものに気を取られてしまうという様子を描いていたのですが、これも痛いほど身に覚えがあります。

子供時代だけではなく、未だにそうです。

すぐに他に気を取られ、肝心のことが抜けてしまうのです。

内容2「二次障害と普通のふり」

発達障害の当事者は、二次障害になりやすいということ。

うつ、統合失調症、双極性障害、引きこもり、PTSD、不安症などなど。

ASDに関していえば、最大70%がうつを発症しているということでした。

発達障害であっても周りの理解があってのびのびとできれば、その個性を生かすことができます。

逆に、特性が理解されず自己否定を繰り返すようになると、どんどん生きづらくなります。

こんな自分ではダメだと思い込み、目立たないように、「普通」でいられるようにと気を使います。

「普通」が何だかよくわからないけれど、怒られないように「普通」のふりをしようとします。

これってとても大変なことです。

わたしも「普通」から外れないように、とても気を使ってきました。

でも「普通」がなんだかわからないから、うまく「普通」になれなくて。

努力をしているのに、いつも怒られました。

自分が何なのかよくわからなくて、生きている意味もわからなくなりました。

子どもの頃からそうやってつまずいて来て、人生の半分以上うつを患っていました。

(今でもまだ、すこしあります)

出演していた先生がおっしゃっていたことがとても印象的です。

「自分が大多数に属していると、少数に対して上から目線になってしまう」

「なんでできないんだ」「なんでそうなんだ」

いつもそんな言葉を掛けられていたことを思い出しました。

内容3「発達障害に特化した就労支援」

海外や日本でも、少しずつ発達障害に特化した就労支援が始まっています。

発達障害当事者は人より苦手なことが多い反面、突出した才能を持っていることもあります。

そういった部分を理解し、才能を活かして働いてもらおうという取り組みです。

放送では、経理を担当する男性が紹介されていました。

本人も周囲も試行錯誤しながら、男性のきめ細かい仕事が活かせるよう配慮されていました。

このような理解のある職場が増えるといいなと思います。

番組を見て感じたこと

わたしがこの番組を見て感じたこと。

それは世の中に多種多様な人がいるように、発達障害といっても様々な人がいるということ。

人によってできることが違い、苦手なことも全然違う。

けれど「発達障害」という言葉はそれを一括りにしてしまう。

それはいい面もあるけれど、発達障害という言葉の後ろにいる一人ひとりを見落とすことにもなりかねない。

わたしも発達障害だけれど、「発達障害」という言葉に頼るのではなく、わたしという個人を知ってもらうための努力をしなくてはいけないと感じました。

「発達障害プロジェクト」について

NHKでは、今後1年間にわたって発達障害当事者とその家族の声を伝えていくそうです。

参考ページ >>> NHK「発達障害プロジェクト」

NHKのさまざまな番組で取り上げるとのことです。

さっそく今週から特集されます。

●5月22日 (月) 午後8:00~午後8:30(30分) Eテレ(021)
ハートネットTV ブレイクスルー File.6「発達障害の漫画家・沖田×華」

●5月23日 (火) 午後8:00~午後8:30(30分) Eテレ(021)
ハートネットTV「知的・発達障害のある人たちが集うサッカークラブ」

●5月24日 (水) 午前8:15~午前9:55(100分) 総合(011)
あさイチ「シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどう付き合う?」

●5月27日 (土) 午前9:55~午前10:00(5分) 総合(011)
Nスペ5min.「発達障害~解明される未知の世界~」

5月27日 (土)の「Nスペ5min.」は、今回のNHKスペシャルのダイジェストと今後のラインナップが見られるようなので、見逃した人はぜひご覧になってはいかがでしょうか。

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