興味深い記事を読みました。
タイトルにもあるとおり「発達障害(アスペルガー症候群)の15歳少年がコーヒー豆の販売店をオープン」したというのです。
>> 毎日新聞:ぼくにしかできないことを 群馬・桐生の15歳、自宅でコーヒー豆の店開店(リンク切れ)
お店をオープンした少年について
群馬県桐生市に住む15歳の少年は、今春中学を卒業しお店をオープンしました。
彼は小学3年生でアスペルガー症候群と診断され、中学に入ると授業についていけなくなり学校に行かなくなります。
その代わりに、家で家族の食事を作るようになったということです。
これは、できないことに目をむけるのではなく「できる」ことを実感してほしいという、親御さんからの働きかけです。
少年は敏感な嗅覚と味覚を持ち、初めは料理から、そこからスパイス、コーヒーへと興味や取組みが変わっていきました。
お店「HORIZON LABO」について
そんな少年を見て、ご両親がお店をやってみないかと提案されたそう。
ご両親が構えるお店(リップル洋品店)の隣に、研究室という名のお店をオープンしました。
お店のオープン(研究発表日)は毎月1日〜7日のみで、それ以外はコーヒー豆の研究やご両親のお仕事を手伝っているそうです。
HORIZON LABO
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町4-45
研究発表日 毎月1日~7日(祝祭日も開放) AM11:00~PM7:00
(2017.8.25追記)
メディアに取り上げられることも増え、駐車場や交通渋滞などの問題が出てしまいました。
9月は店舗での販売はしないそうです。
また、10月から通信販売(詳細未定)、店舗は不定期にオープンするとのこと。
現在、渋谷ヒカリエでの企画展にてコーヒー豆を販売中です。
得意なことを伸ばし、自分にしかできないことを
この記事を読んで、とてもいいなと思いました。
わたしもそうですが、発達障害の当事者は苦手なことが多いです。
その苦手を、普通の人のようにやろうとしてできず、つらい思いをします。
わたしも約40年、ずっともがいてきました。
最近ようやく、苦手なことを頑張るよりも得意なことを伸ばした方がずっといい、ということに気づきました。
この少年は15歳にして、自分の得意なことや興味のあることをしっかりと見つけ、仕事という形にできています。
そういったことを見つけられた少年もさることながら、少年のできることを見守り促したご両親もとても素敵だなと思いました。
発達障害などを抱えていると、自立することや働くことがとても困難で大変なことのように感じます。
ですが、この少年のような働き方はとても希望を見せてくれます。
自分のできることから始め、自分にしかできないことをやる。
これは発達障害者の働き方として、とても大きなヒントだと感じるのです。
以下の記事もどうぞ
「ジモコロ」より
>> あえて高校に行かず15歳で「コーヒーショップ」を構えた少年
>> インターネットの記事一つで人生が激変した「15歳のコーヒー焙煎士」の現在
(2017.2.11追記)
本が2冊、発売されています。
そのうち「コーヒーはぼくの杖〜発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの」は、現在出版社(株式会社 三才ブックス)さんのサイトにて第1章を無料公開中です!
>>> 三才ブックス『コーヒーはぼくの杖』 第一章無料公開中!
無料ですが、怪しいサイトではないですよ。