以前、ひきこもりUX女子会に参加したときに知った「ひきこもりUXフェス」。
>> 「ひきこもり女子会 in 表参道」に参加しました(2回目) 2018.1.18 開催
「ひきこもりのフェスとは、何ぞや?」という感じでしたが、行ってきました。
簡単ではありますが、レポートと感想をまとめたいと思います。
「ひきこもりUXフェス vol.2」の概要
「ひきこもりUXフェス VOL.2」
日時:2018年2月25日(日)11:00~16:40(受付開始10:00)
会場:東京ウィメンズプラザ(表参道)
価格:一般前売り2,000円(当日2,500円)
応援前売り 3,500円(当日3,500円)
当事者前売り200円(当日500円)
※一般と応援の前売りを購入者には、「女性のひきこもり・生きづらさについての実態調査2017スペシャルブック」の特典付き。
ホールや視聴覚室、会議室等、東京ウィメンズプラザ全館を使ったイベントです。
いつものように女子会を行ったり、講演会があったり、様々な催しが行われます。
(タイムテーブルの写真に詳しくあります)
いざフェス会場へ
「ひきこもりUXフェス」に興味はあったものの、どういうものかよくわからないのと、体調的に行けるかどうかわからなかったのでずっと迷っていました。
数日前にようやく「行ってみよう!」と決意し、前売りチケットを購入しました。
当日、会場に向かうと受付が地下にあるとの案内。
いつもはこの写真の奥、1階の入口から入っています。
入口で前売りチケットの予約番号と名前を伝え、リストバンドを手首に巻いてもらいます。
(フェスっぽい!)
このリストバンドは入場の確認のために使うので、当事者もそれ以外の人も同じものでした。
開演の少し前に到着したのですが、すでに沢山の人がいました。
いつもの女子会の延長という気分で行ったのですが、男性がたくさん居たことで少し怯んでしまいました。
入場手続きに少し時間がかかったらしく、予定時刻を回ってのスタートとなりました。
わたしなりの楽しみ方
当日の会場は6つ。
参加資格が決められているものもありますが、それ以外は出入り自由です。
わたしは、タイムテーブルに付けた印のところをまわりました。
(写真はクリックで拡大します)
まずは、ホールでのオープニング。
取材が入っているということで、カメラに映らない席を選んで座りました。
ひきこもりUX会議スタッフの林さん、室井さん、恩田さんに加えて、社会学者の新 雅史さんが登壇されました。
「女性のひきこもり・生きづらさについての実態調査から見えてきたこと」をテーマに話がありました。
正直、わたしは人の多さとざわつきのせいでソワソワしてしまい、話はほとんど聞けませんでした。
初めての場所や、人混みはやはり苦手です。
パンフレットを見たりして、気を紛らわしていました。
その後、会場に慣れようと思い、すべての会議室と視聴覚室を見てまわりました。
第三会議室が「非交流スペース」となっていて、つらくなったらこちらで休めることがわかり安心しました。
それから、視聴覚室で行われた「ひきこもりUX女子会」に参加しました。
今回で40回目だそうです!
こちらはいつもの「ひきこもり女子会」と同じでした。
ようやくいつもの雰囲気になり、ホッとしました。
第1部は、経験者の体験談です。
スタッフのHさんのお話でしたが、聞いているこちらもつらくなるような内容でした。
そこからどうやって立ち直ったかというお話だったので、希望がありよかったです。
第2部は交流会。
いつものようにグループに分かれ、テーマごとに話をします。
15分でグループチェンジです。
今回は時間が少なく、自己紹介と少し話をしたら終わってしまいました。
70名ほどが参加されていたようです。
その後は、昼食を兼ねて少し休憩してからホールへ行きました。
精神科医 斎藤 環さんの講演会の後半を聴きました。
- ひきこもっている人には安心を与えることが大事(不安を与えても動かない)
- 自己愛を成長させること(家族以外の他者との安全な出会いが大切)
- 居場所を作ること
というようなお話をされていました。
斎藤さんの講演会が終わり、次は安冨歩さんのトークイベントです。
安冨さんのお話はとても面白く、改めて別の記事にしたいと思っています。
(2018.3.1 記事更新しました)
>> 安冨歩さんトークショー(ひきこもりUXフェス vol.2)のレポートです。
そして最後に、ホールでのエンディング。
ひきこもりUX会議のメンバー5人が登壇し、ご挨拶されました。
皆、会場を駆け回っていたらしく、お疲れの様子でした。
イベント自体は一旦終了、別の会場でアフターパーティーがあるようでした。
わたしも一日参加し、すっかり疲れていたのでイベントが終わるとすぐに帰りました。
参加してみた感想
フェスというと音楽フェスの経験だけだったので、今回のイベントはいい経験になりました。
講演を聞いたり、参加して話すことが大部分なので、かなり頭を使いましたが。
なんとなく目についたイベントを中心にまわったのですが、他のイベントにも参加してみればよかったと後から思いました。
ヘアアレンジ、プチプラメイク講座、公開編集会議などが面白そうでした。
エンディングで、「ひきこもり合コン」がかなり盛り上がったというお話がありました。
(会場の窓ガラスが、熱気で曇ったとのこと!)
ひきこもりや生きづらさを抱えていても、そうやって盛り上がれる場があるのはとてもいいことだと思います。
わたしは女子会に参加して、いつもの雰囲気にホッとしました。
これって、わたしにとって女子会が居場所になってきているのかなと思いました。
また、朝に会場に入った時、感じたことがあります。
それは、男性がたくさんいることに少し気もちが引けてしまったこと。
これは逆にいうと、普段の女子会では徹底して安心な場所を作ってもらっているのだと思いました。
安心な場所だからこそ、何回も来ることができています。
前回も感じたのですが、ここがわたしの居場所の1つとなり、また次に進むきっかけにしたいです。
今回のフェスは、普段とは違った人と会ったり、話を聴く機会になりました。
そういう新しい扉を開くことはとても大切なことだと思います。
いいことも悪いことも、体験したり感じることに価値があります。
それこそが「ひきこもりUXフェス」のUX(ユニーク・エクスペリエンス…固有の体験)そのものです。
そういう意味でも、とても意義のあるものでした。