5月に、3週間ほど寝込むくらいのひどいうつになりました。
とてもひどい状態になったので、今後どうすべきかを考えました。
そして、改めて病気を知るために「双極性障害のガイド」を読み直しました。
参考:「双極性障害(躁うつ病)とつきあうために」/日本うつ病学会 双極性障害委員会
こちらを読んで、改めて考えることがあったので、まとめます。
対人関係療法、社会リズム療法を知る
ガイド「双極性障害(躁うつ病)とつきあうために」を読み、その中に、対人関係療法(IPT)、社会リズム療法(SRM)についての記述がありました。
それらの療法に興味を引かれたので、くわしく書かれた本を読みました。
水島広子さんの「対人関係療法でなおす 双極性障害」です。
対人関係療法(IPT)は文字どおり、対人関係に重点を置いた療法です。
社会リズム療法(SRM)は、社会生活のリズムを整えることで双極性障害を予防しようというものです。
いずれも、とても役立ちそうだと感じたので、日常生活に取り入れはじめました。
機会があれば、記事にします。
双極性障害について認識を新たにした
本を読んで、大切なことに気づきました。
わたしは今まで、軽躁状態を甘く(軽く)見ていたということです。
軽躁状態は、気分がよく、行動的になります。
うつの時にはできないようなことができ、様々なアイデアを思いつき、前向きになります。
わたしにとっての軽躁状態こそが、わたしの体調の良いときだと思っていました。
しかし、これは勘違いだと書いてありました。
軽躁でもなく、うつでもない、「無症状」が正常な気分であり、常にここを目指すことが大事だということです。
いままでは、軽躁状態を「良いもの」と考えていたので、「うつ」だけなんとかなればいいと思っていました。
(軽躁状態が過ぎないようにとは意識していましたが、多少はいいだろうとタカをくくっていました)
しかし、「うつをなんとかしたいならば、(軽)躁を手放すことが必要だ」とありました。
うつの治療と、(軽)躁の治療はセットなのです。
うつだけなんとかしようとしても、解決には至らないようです。
また、単極のうつとは違い、双極性障害は一生付き合っていかなくてはいけないとのこと。
(状態によっては薬を飲み続け、)自分に合った正しいリズムを守ることが、悪化しない方法だといいます。
いままでのわたしには、そういった視点はほとんどなかったように思います。
ひどいうつを抜けて調子が良くなると、「治った。もう大丈夫!」と感じていました。
そして、つい無理をしたり、やりすぎてしまう
↓
ストレスやトリガーとなる
↓
うつになる
というパターンに陥っていたことに改めて気づきました。
今後、なるべく元気に過ごすためには、うつだけではなく軽躁状態にも取り組む必要がありそうです。
発達障害の特性のように、双極性障害もわたしの一部として、長い目で付き合っていかなくてはいけないのだと気もちを新たにしました。
最後に
これまでは、「うつ」だけに目を向けていたため、今回読んだ本「対人関係療法でなおす 双極性障害」は目からウロコがたくさん落ちました。
わたしが手に入れるべき知識は、「うつ」のものではなく、「双極性障害」だったようです。