前回、「書くこと」について記事にしました。
今回は、わたしが約6年前から書いている「うつ」に関するノート(「うつノート」)の話です。
「うつノート」のきっかけ
ノートを書くきっかけは、うつや自分自身を何とかしよう、変えようと思ったことです。
その決意として、ノートを買いました。
わたしが以前購入した「うつからの脱出―プチ認知療法で『自信回復作戦』」という本を参考に、うつヌケを果たそうと思いました。
そこでノートの最初の方には、この本を読んで大事だと思ったことを写しました。
ちなみに、特に大きく書いたのは「魔法はない」です。(うつを患っていると、一瞬で治るような魔法を求めがちですが、そんなものはないのです。当時は魔法を求めがちでした)
「うつノート」の中身
ノートの中身は、「うつ」にまつわることなら何でもOKとしました。
- 本やネットを見て大事だと思ったこと、
- 気づいたこと、
- 体調や感情の記録、
- 回復日記、
- 診察でのやりとり、
などです。
ときには、つらい気もちを書きなぐったりもしました。
「うつノート」の効果
「うつノート」の効果は、振り返りに有効なことです。
わたしはその時々によって、気分や感じ方に大きな差があります。(軽躁状態のときは希望に満ちあふれ、うつのときは絶望感でいっぱいになります)
ある程度の元気があるときに、大切だと思うことを書いておきます。
つらいときにそれを読み返すことで、「今はつらいけれど、大丈夫かもしれない」と思うことができます。
最初の方のページに、「風邪をひいたら休むように、うつになったら休みなさい」と書きました。
うつになると、「もうダメだ。こんなわたしはいなくなった方がいいんだ」と超絶うしろ向きな考えになります。
でも、この一文を読むことで「今はうつが悪さをしてるんだ。とりあえず休もう」、「回復したら、また考えればいい」と思えます。
また、わたしはとても忘れっぽいです。
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気づいたことや大事なことを書いておくことで、後から改めて認識できます。
何度も忘れて、何度も同じことに気づくことがあります。
ノートを見返すと「以前も同じことを考えているな」とわかります。
記録しておくことで、自分の思考のパターンも見えてきました。
「こういう考えに陥りがちだから、ここを改善しよう」と具体的な改善策が見えてきます。
回復日記も後から見返すと、少しずつ自分が変化、回復してきたことがわかります。
細かいことを挙げるとキリがありませんが、とにかく書くことで見えてくるものがあります。
コツとしては、なるべく客観的に書くとよいかもしれません。
最後に
「うつノート」は、書いていくほどに効果を感じました。
6年前と現在では、考え方が変わっているのがわかります。
書いていなければ、その変化にすら気づけなかったかもしれません。
それに気づいただけでも、「書くこと」による効果は大きかったと思っています。
1冊目のノートは決意表明のため、良いノート(高いノート)を買いました。
現在は3冊目、下記のノートを使っています。特徴ある罫線が使いやすいです。従来品よりも軽いのですが、紙が薄いのが良し悪しかなと思っています。