漫画「うつヌケ」がドラマになることが発表されました。(2018.5.23)
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わたしの「うつ」がひどかった頃に連載が始まった「うつヌケ」。
この記事は、当時のこと、「うつヌケ」のご紹介、わたし自身の「うつヌケ」の話です。
「うつヌケ」について
2014年12月。
わたしは、かなりつらい「うつ」の最中にいました。
当時は仕事(パート)以外で外に出ることもほとんどなく、家で寝るかインターネットをするかの毎日でした。
そんなときにnoteで連載している「うつヌケ」を知りました。
>>> note 「うつヌケ 〜うつトンネルを抜けた人たち〜」
(価格表示のないものは無料で読めます)
パロディ漫画家の田中圭一さんによる、「自らのうつを抜けた体験」と、「うつを抜けた人たちへ取材したもの」で構成されています。
当時はひと月に1度の更新でした。
ネット上の読み物にお金を払う習慣がなかったわたしは、無料のものだけを読み、単行本化されるのをずっと待っていました。
そして2年が経ち、今年の1月に単行本が発売されました。
「うつヌケ」を購入。内容について
発売を知って買いに行きましたが、店頭に在庫はなく、アマゾンも売り切れでした。
2月になってようやく手にしました。
同じように待ち望んでいた人が多かったようで、今ではどこの本屋さんにいっても平積みになっています。
この本を手に入れたときには、わたしの「うつ」はかなり良くなっていました。
そのため、助けを求めて読むというよりは、現在の状態や自分の考え方を再確認するように読みました。
内容を1部ご紹介します。
- 作者はじめ、取材対象者のうつになった原因
- うつの時に何をしたか
- 180度視点を変えてみる
- 精神科医(ゆうきゆう先生)への取材
- 体から脳へ働きかける
18人の方に取材をされているのですが、うつになった原因や「うつ」の抜け方については人それぞれでした。
人それぞれだからこそ、うつの当事者はどうしたらいいのだろうと悩みますよね。
「うつヌケ」を読むことで、自分に合った方法を見つけるヒントがあるのでは?と思います。
わたしがとても共感したところは、
- 180度視点を変えてみる(認知の歪みを直す)
- つらい時は「人生の自習時間」と考え、無理をしない
- 好きなことや趣味を見つけ、その時間を増やす
というところです。
わたし自身、それらを心がけることで随分「うつ」が楽になったからです。
精神科医 宮島賢也先生について
田中圭一さんが「うつヌケ」を描こうと思ったきっかけは、一冊の本との出会いでした。
精神科医 宮島賢也さんの著書、「自分の「うつ」を治した精神科医の方法」です。
この本と出会ったことが、田中さん自身のうつヌケのきっかけとなりました。
「同じように苦しんでいる人にとって、同じような一冊を作ろう」と思われたそうです。
わたしも、宮島賢也先生の本を読んだことがあります。
「精神科医が教える「うつ」を自分で治す本: 薬を使わずに心をラクにする習慣と生き方」です。
今まで読んだ本とは、「うつ」への向き合い方が違ったので印象的でした。
宮島先生の本を手に取った頃のわたしは、「うつ」でいることに疲れ果てていました。
決められた薬を飲む毎日。
ある程度は落ち着いているものの、定期的にひどいうつ状態になる。
そのたびに、死を意識して絶望的になる。
そろそろ腹を決めて、何かを変えなくてはいけないと思っていました。
本には、「病気治し」よりも「生き方直し」と書かれていました。
わたしは1〜2年ほど掛けて、「うつ」をどうにかするのではなく、自分を変えることに取り組みました。
その結果、とても楽に生きられる自分になりました。
まだまだ体が弱く寝込むこともありますが、以前のようにひどい「うつ」に悩まされることはほとんどありません。
(もしくは、うつ状態になることはあっても、以前よりずっと絶望感が薄れてきたという感覚でしょうか)
宮島賢也先生の本を読んだことは、自分を変えるきっかけの1つだったと思います。
最後に
「うつ」で悩んだり苦しんでいる人は、たくさんいらっしゃると思います。
マンガや本を読めないくらいつらい人は、まだまだ休養が必要なのでゆっくり休んでください。
もし、読んでみようかなと思えたなら、ぜひ本を手に取ってみてください。
(わたしが紹介したものでなくても大丈夫です。
むしろ、ご自身が興味を惹かれたもの、気になるものがいいです)
一気に読めなくても大丈夫です。
少しずつ、少しずつ、読み進めてください。
そして、さらに何かできそうだと思ったら、まずは自分の好きなことをやってみてください。
そういう時間を増やすことが回復につながります。
わたしは頭でっかちだったので、知識ばかり詰め込んでなかなか動けずにいました。
でも動くようになったら、あっという間でした。
(1〜2年かかっていますが、それまでの約20年を考えるとあっという間です)
死ぬこと以外の解決策が見出せなかったわたしですら、今のようにラクになれました。
ずっとありえないと思っていた「うつは治る病気だ」というのは本当でした。
だから、もし苦しんでいる人がいても、あきらめないでほしいと思っています。
こんなこと言われても、苦しいときには信じられないですよね。
それもよくわかっています。
それでも。
「大丈夫」だということを、伝えたいです。
「うつヌケ」や宮島賢也先生の本から受けとったものがあります。
次は、わたしが誰かに届けられたらいいなと思って、この記事を書きました。
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