2016年のベストセラー「嫌われる勇気」。
この続編である「幸せになる勇気」を読みました。
この本の中で印象に残った、三角柱の話を記録しておきます。
「嫌われる勇気」の感想記事はこちら↓
「嫌われる勇気 自己啓発の源流 アドラーの教え」を読んだ感想です
三角柱の話
三角柱の話とは、「幸せになる勇気」の中の計7ページ分くらいの話です。
カウンセリング相談に来る人は、「三角柱の3つの面のうち、2面だけが見えている」という話です。
(あくまでも本の中のストーリーです。イメージしやすいように図を作りました)
その見えている面には、こう書かれています。
「悪いあの人」「かわいそうなわたし」
そして、それについての話をします。
しかし、本来語るべきは、この2つではなく、3つめの面に書かれていることです。
「これからどうするか」
カウンセラーは、この三角柱を相談者に渡すこともあります。
そして、「どの話をしても構わないので、これから話す内容を正面に向けるように」と指示すると、多くの人が3つめの「これからどうするか」を正面に向けて、それについて語り始める、というものです。(ここまでが本の内容です)
このストーリーを読んで、とても大切なことだと感じました。
わたし自身も無意識に、「悪いあの人」「かわいそうなわたし」のストーリーを語っていることが多いと気づいたからです。
人に話すときはもちろん、自分の頭にふと浮かんでくるときもそうです。
「あのときはつらかった(かわいそうなわたし)」
「あんなことを言われた(悪いあの人)」のように。
そうやって思うこと自体は悪いことではありません。
ですが、それを自覚できたなら、次は「これからどうするか」を考えればいいのです。
この考え方なら、過去に留まることなく、先に進んで行くことができます。
シリーズ1冊目の「嫌われる勇気」を読んで、「過去がどうであれ、幸せになることができる」と感じることができました。
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今回の三角柱の考え方は、それの具体的な方法だと思いました。
常にこの三角柱を意識することで、少しずつ前を向いて生きていけると思います。
最後に
今回取り上げたのは、「幸せになる勇気」第一部の「悪いあの人、かわいそうなわたし(P69〜)」と「アドラー心理学に『魔法』はない(P72〜)」の計7ページ分くらいの話です。
とくに印象に残ったのはこの部分ですが、全編通して「なるほどな」と思うことがつまっています。
アドラーの考え方は、わたしにはとてもしっくりきました。
この考え方を取り入れ、実践することで、幸せにすこしずつ近づいていきそうです。
しかし、本にも書かれているように、実践して結果が出るにはかなりの年月を要しそうです。
悩むたびに本を開き、1つ1つ腹に落としていくのが良さそうです。