西野亮廣さんの「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」を読みました。
その中で、印象に残ったところがあります。
「生きづらい世の中だ」と嘆いている人を見ると、羨ましくて仕方がない。
(中略)天然でボーナスステージに立ってんじゃん。
ここに引っかかりました。
過去のわたしなら、この文章を読んでカチンときていたはずだから。
けれども、今現在のわたしは、この言葉が理解できます。
(心から納得できるかというと、それはまたちょっと違う気もしますが)
なぜなら、わたし自身が変化したからです。
この記事では、この言葉を通して実感した、わたしの変化をつづります。
「強い人、成功している人には、わたしの気もちはわからない」
そんな風に思っていた、過去の自分へ向けて書きました。
「自分の人生は自分のもの」だと実感すると、人生は変わります。
そして、西野さんの言葉も理解できるようになります。
本を読んで引っかかったこと。生きづらさがボーナスステージ?
今回、この記事を書くきっかけとなったのは、西野亮廣さんの著書「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」です。
お笑いコンビ「キングコング」のみならず、絵本作家など様々な分野で活躍されている西野亮廣さんが、考え方や発想について書いた本です。
その中のほんの一部分が引っかかりました。
それが記事の冒頭に挙げた、「生きづらさがボーナスステージ」というものです。
詳しく説明します。
西野さんは、様々な「問い」に対して「答え」を考えることが面白いといいます。
不便や問題について考え、それらを解消していくことです。
答えを考えるには、まず「問い」がなくてはなりません。
生きづらさを抱えている人は、「なぜ生きづらいのか」「どうしたらいいのか」という「問い」が常にあり、それが天然のボーナスステージだというのです。
「生きづらい」と嘆く人が羨ましいとまで書いています。
過去の自分は、そうは思えなかった。強者の意見としか思えない。
「魔法のコンパス」では、西野さんの様々な「問い」と「答え」が具体的に書かれています。
それらの「問い」と「答え」をこなすことで、現在の西野亮廣さんに至ったことがわかります。
だからこそ、生きづらさを抱えた人を「問いにあふれた、天然のボーナスステージ」だというのです。
でも、生きづらさを抱えて動けずにいた過去の自分は反発します。
「動けるからそう言えるんだ」
「動けないものの気もちをわかっていない」
西野さんが、たくさんの問いに挑んだことはよくわかります。
だからこそ、現在の姿があるのも、もちろんわかります。
でも、「こっちは、問いに答えたくても答えられないんだよ!」「わからないんだよ!」という感じでしょうか。
ゲームに例えます。
通常はレベル1から、段階を追って進みますよね。
レベル1をこなすうちに、敵の倒し方がわかり、レベルアップしたり次のステージに進むと思うのです。
そしてレベルも上がり、より強い敵を倒せるようになります。
西野さんは、これを積み重ね、レベルもどんどん上がっています。
一方、過去のわたし。
レベル1から進みません。
敵を倒そうと試みたり、周りに教えてもらったり、攻略本を読んだりしています。
なんなら、超必死にやっています。
それでも一向に進みません。
そのうち、イヤになってきました。
何をしてもゲームは進まず、面白くない上に、他の人とはどんどん差がつくのですから。
次第に、あきらめるようになってきました。
今は「ボーナスステージかもしれない」と思える。その理由。
過去のわたしが猛反発した、「生きづらいことがボーナスステージ」ということば。
現在のわたしは、そうかもしれないと思っています。
それは、わたしの人生が進み始めたからです。
約40年、レベル1から進まなかったゲームがようやく動き出しました。
2年半前に、「うつをなんとかする」「自分を変える」と腹をくくって、コツコツ行動しています。
そうしたら、ほんの少しずつですが、結果が出てくるようになりました。
まだレベル1や2かもしれません。
でも、「このまま進めれば、さらにレベルアップするかも?」という希望が見えてきました。
また、「あきらめない」と決めました。
たとえ他の人のようにレベルが上がらなくても、ラスボスにたどり着けなくても「やると決めた」のです。
こうして、自分の人生というゲームが動き出しました。
この先どうなっていくのかは、まだよく見えませんが、「自分の人生は、自分で変えられる」という手応えをつかんだことが大きな宝です。
その結果、西野さんの「問いに囲まれているのは、天然のボーナスステージだ」ということばも理解できるようになっていました。
最後に
「魔法のコンパス」の文章をとおして、自分が変化したことに気づきました。
つまらないと思っていた人生が、少しずつ面白くなっています。
それは、人生は自分で動かせるとわかったから。
だからこそ、過去のわたしに大丈夫だよと言ってあげたい。
そう思って、この記事を書きました。
まあ、それでも、過去のわたしは反発しそうです。
「もうイヤだ」「あなたにできても、わたしにはムリ」「どうせわたしなんて…」という気もちが心の奥に根づいていましたから。
それでも、わたしは言おうと思います。
「『いじけない』『スネない』『あきらめない』を意識することで、少しずつ変わったよ」
「『ボーナスステージ』かもしれないね、と思えるようになったよ」
同じような方に届きましたら、うれしいです。
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