わたしはずっと、繊細すぎることを悩んでいました。
あるとき、その正体が「HSP」かもしれないとわかりました。
(HSPとは、Highly Sensitive Person「高度な感覚処理感受性をもつ人=敏感すぎる人」という意味)
きっかけは、「敏感過ぎる自分に困っています」という本を読んだことです。
この本を読み、自分を知るきっかけになり、安心することができました。
同じように困っている人、悩んでいる人の参考になるかもしれないと思い、記事にしました。
繊細すぎるわたしの体験談
わたしには、感覚過敏なところがあります。
日常的には、目から入ってくる情報に疲れたり、些細な音が気になったり、 温度や湿度、気圧の変化で体調を崩したり、 他人に対して共感しすぎてしまったり。
それ以外にも気分が上がっている時は、さらに敏感になります。
白や黄色が眩しくて辛かったり、
他人の気もちや感情がわかったり。
過去に一度、ものすごい躁状態になったことがあるのですが(薬の影響で躁転しました)、そのときは本当にすごかったです。
- 携帯電話が鳴る1秒前に電話がかかってくることがわかる
- 知らない道を歩いていて、この先に神社があるとわかる
- 特定の人が光って見える
- その日の天気が100%の確率でわかる
などなど。
ここまでくると、スピリチュアル?な怪しさ満載ですね、、
躁転時のエピソードは、さすがになかなか口にできません。
わたし自身、こんなこと言ってる人に対して「この人大丈夫?」って思ってしまいそうです。
そもそも気圧の変化ですら、感じない人には全くわからないみたいですし。
感覚過敏で困ること2つ
この敏感すぎる感覚を持っていると、困ることが2つあります。
1つ目は、「その感覚自体」。
何にでも敏感に反応してしまい、とても疲れます。
2つ目は、「他人に理解されないこと」です。
こんな目には見えない敏感な感覚ですが、わたしには確かに感じる「なにか」です。
でも「目には見えない」ことがとても厄介で、わたしがこれらのことに困って相談してもなかなか理解してもらえません。
だいたいの返答は「気のせいじゃない?」「考えすぎじゃない?」です。
「繊細だね」とも言われます。
そして、その言葉に傷つきます。
わたしは確かに感じるのに、他の人は気にならないの?
もっと強くならなくてはいけないの?
いちいち考えすぎるわたしが悪いの?
と、他人が悩まないことにいつまでも悩む自分を責めました。
そして、他人はそんなことを気にせず生きているのだからわたしも強くならなくては、と無理やり頑張ってきました。
HSPというものを知り、前に進めた
わたしは確かに感じるのに、ほかの人はわからない。
これは一体なんなんだろう、と悶々としていた時にある本に出会いました。
「コミックエッセイ 敏感過ぎる自分に困っています」です。
この本を読んで、「これ!これ!!」と思いました。
敏感すぎる人、HSP(Highly Sensitive Person)について書いてありました。
チェックリストとともに、HSPには
- 深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 共感力が高い
- ささいな刺激を察知する
の4つの側面すべてがある、と記載されていました。
チェックリストのほとんどの項目と、上記4つの側面も当てはまりました。
わたしはHSP、もしくはHSPっぽいところがあるんだなと納得しました。
HSPは病気ではないので治ることはないが、特性を把握し工夫することで生きやすくなる。
本にはそう書いてありました。
そういう体質に悩むよりも、どうやったら生きやすくなるかを考え行動する。
結局のところ、それしかないんだなと思いました。
それでも、私の思い過ごしや気のせいではなかったということがわかり、とてもホッとしました。
「この感覚はわたしだけではなかった!」
「繊細なのは、わたしが悪いわけではない!」
その安心感はとても大きなものでした。
最後に
自分は繊細すぎる、敏感すぎる、弱すぎる、と悩んでいる方。
(「豆腐メンタル」なんて言い方もしますね)
もしかして、HSPなのかもしれません。
もしそうなら、弱いわけではなく、そういう特性だというだけです。
必要以上に自分を責めないでくださいね。
HSPは、まだまだ知られていない概念なので、たくさんの人に知ってほしいです。
それによって、救われる人もきっと多くいるだろうから。
HSPにまつわる本も、少しずつですが出版されています。