2016年1月、わたしは「うつを何とかしよう」「自分を変えよう」と腹を括りました。
そこからひたすら自分自身と向き合い、行動してきました。
さまざまな本を読み、行動し、悩み、葛藤しました。
約4年が経った昨年末、思うことがありました。
忘れないように記録しておこうと思います。(2020年も1月が終わりますが…)
まだまだ未熟ですし、これから変化する可能性もありますが、今のわたしの思いと課題です。
この4年間やってきたこと
まずは、この4年間やってきたことです。
ひたすらもがいて情報を探した
自分は何者なのか? なぜこんなにつらくて大変なのか? それを知りたくて、ひたすら情報を探しました。当てはまりそうなものをネットで検索したり、本を読んだり。
主に以下のジャンルについてです。
- 発達障害
- うつ、双極性障害
- HSP
- AC(アダルトチルドレン)
- 毒親との関係
- 内向型
それ以外にも、自己啓発の本などもよく読みました。
(読んだ本の一部を記事の最後にまとめます)
ひたすら行動した
行動しないことには、なにも変わらないことに気づき、とにかく行動しました。
行動することで、少しずつ好転していく実感があったので、より行動できるようになりました。
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行動を記録し、振り返り、試行錯誤した
日々の行動は毎日の手帳に、うつにまつわることは「うつノート」に、大事だと思うことはブログに記録しました。
調子が悪くなったときには、それらの記録をさかのぼり、原因を探りました。
手帳や「うつノート」に、気になることや課題を書き出し、解決法を模索しました。
少しずつ修正しながら、自分のやり方を見つけているところです(現在進行形)。
弱っているとき、この記録たちにはとても救われました。
過去の記録を読むことで、今の自分が少し前に進んでいる実感が持てたので、あきらめずにがんばろうと思えました。
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この4年を振り返って、今思うこと
大切なのは属性ではなく、「わたし」自身
自分はいったい何者なんだろう?と思って情報を探した結果、大切なのは属性ではなく「わたし」自身だということがわかりました。
属性がわかったからといって、何かが変わるわけではない。
それをふまえてどう生きるか、これにつきると感じました。
「発達障害で、二次障害のうつ(双極性障害ll型)があり、HSPや内向型の特徴を持ち、毒親からの精神的虐待を受けACである」とわかったところで、あまり事態は変わりません。(それらについての本などを読むことで参考になったりはします)
それよりも、わたし自身の困りごと(うつ、感覚過敏、疲れやすい、親との関係、コミュニケーションの困難など)を見つけ、どうすれば解決するかを考えて行動するしかないのです。
自分で自分を守ることの大切さ
自分の困りごとをいちばんわかっているのは自分です。
自分の気もちをいちばんわかっているのも自分。
だから自分を大切にして、自分を守れるのはわたし自身しかいないのです。
そのことがよくわかっていなかったのと、コミュニケーションが苦手だったこともあり、周りの言うことを鵜呑みにし、流され、惑わされ、ボロボロになっていました。
周りがなんと言おうと、守るべきところは自分で守らなければならないと気づきました。
自分は他人(マジョリティ)とは違うということ
以前から少しずつわかってきたことですが、自分と向き合えば向き合うほど他人(マジョリティ)とは違うと感じます。
自分らしく生きようとすればするほど、一般的な生き方から外れてしまいます。
このことについては、受け入れがたい気もちと葛藤があります。
なぜなら、今まで「普通である」ことを強制され、そこから外れないために必死で頑張ってきたからです。
それを手放すというのは、今までの苦しみは何だったのかという気もちになります。
しかし、わたしは「他人」や「ふつう」とは違うのです。まぎれもない事実です。
これからの課題
過去の傷ついた自分を癒すこと
今まで、周りの言うことが正しいと思い込み、自分の気もちはないがしろにしていました。
具体的にいうと、マジョリティの人の励ましやアドバイスは、わたしには的外れで意味のないものでした。
しかし、それに気づかず、相手の言葉をそのまま真に受け、それができない自分を責めていました。すべて自分が悪く、できそこないの自分は必要のない人間だと思っていました。
そのため、わたしの心は幼少期からとても傷ついてきました。
(これはお互い、わたしの特性を知らなかったために起こったことなので、誰も悪くない、お互いに不幸なことでした。)
そして、今まで傷ついていたとわかったとき、(故意ではないにせよ)守られるべき存在に守られていなかったことにも気づいてしまいました。
ずっと一人でつらい気もちを抱えていたのです。
これらの、傷ついた自分を癒していかなくてはなりません。
幸い夫は良き理解者だったので、夫に出会うまでの20数年間の自分をです。
ありのままの自分で生きる覚悟を決めること
他人と違うことを受け入れ、ありのままの自分で生きていくこと。
これは、すでに実践しつつあるのですが、とても難しいです。
これまで、「普通」であることを求められ、強制され、そのために何度もうつで倒れるほど努力してきました。
「普通」でなければ生きている意味がないとまで思っていた、それを手放さなければならないのです。
気を抜くと、つい今までのクセが顔を出します。
自分には難しいことでも、普通の人がやっていることはやらなければと思ってしまいます。
たとえば、「普通」に働くことや円滑な人付き合いなどです。
わたしがわたしらしく生きるには、一般的な方法ではなく、自分で道を切り拓いていかなくてはなりません。
わたしなりのお金の稼ぎ方、わたしなりの人との付き合い方。
普通を捨て、ありのままの自分自身で生きる勇気が必要です。
そのためには、必要のないものは断る勇気も大切だと感じています。
引き続き、行動すること
この4年間、行動することで少しずつ変わってきた実感があります。
しかし、この行動は終わりのあるものではなく、生きている限り、一生やっていかなくてはならないことです。そのため、引き続きコツコツとやっていきます。
また、実際の行動だけでなく、考え方のクセを直すことや認知の歪みを矯正することも同時にやっていきたいと思います。
歪んだ認知で物事を捉えると、ますます生きづらい世界を創ってしまうという経験をしたばかりです。物事を、まっすぐに見つめて捉える練習も続けていこうと思います。
最後に
4年前に腹を括ってから、とにかく行動し、それを記録してきました。
折に触れてそれらを読むことで、自分の歩みを実感してきました。
この記事も、4年経った現在の記録です。
未来のわたしがこれを読んで、「こんなこともあったね」と笑っていられるように、これからもコツコツとやっていこうと思います。
最後に、これまでに読んだ本の紹介をして終わります。
▼ わたしがHSPを知るきっかけになった本です。
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▼ 上の本に加え、こちらも自分らしく生きるためのヒントになりそうなことが書いてありました。
▼ うつを何とかしようと、何度も読み返しました。
▼ 双極性障害としっかり向き合おうと思わせてくれました。
関連記事 >> わたしがすべきことは「うつをなんとかする」ではなく、「双極性障害を理解する」こと
▼ 上の本の補助的な本です。
▼ 調子が悪くなると読み返しています。
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▼ 発達障害当事者の声を集めた本です。
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▼ 上と同じ著者の本です。
▼ アドラー心理学のベストセラー。自分の「考え方」を考えるきっかけになりました。
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▼ 続編です。心の三角柱の話には、今も助けられています。
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▼ 親との関係に悩んでいるときに読んだ2冊です。今後の関わり方の参考になりました。
▼ わたしも周りの環境が少し違えば、この少年たちのようになっていたかもしれないと思いながら読みました。